大活躍「いらすとや」さんのからおさるさんをお借りしました♡ |
なにそれ〜?って思いました?
漢字では「抑目静耳」と書きます。
「抑目静耳」は中医学の精神養生の言葉ですが、
「目や耳を休めることによって内なる昂ぶりを鎮め平静を保ちましょう。」
という意味を持ち、またこの「状態」を指します。
目や耳は周りからの情報を取り入れる為に働く感覚器官ですが、
特に五感の中でも外部から得る知覚の約8割が視覚👀✨からによるものです。
次いで聴覚👂✨が残りの2割のうちの1割を占めます。
ということは目と耳を上手にお休みさせられれば脳も自然と休息をとることが出来ます。
夏は気温も湿度も高くって体も常に緊張状態だし、
それでなくても忙しい日常に加えて夏のイベントも盛り沢山だし、
な〜んだか賑やかな感じのするこの時期は神経も昂ぶりやすい季節ですよね。
そんな夏の疲れを溜め込まないための精神養生法として
「抑目静耳」を意識して過ごされる事は本当にオススメです。
簡単ですよ、道具も何もいりません。ご自宅などで静かな環境を作り目を瞑って、ただただ意識を内側に向け1,2分でいいです、「静」を感じるようにします。
お昼間だったらカーテンを閉めて、灯りもできるだけ落とすと尚良しですね。
簡単に出来るわりには現代の日常生活の中では殆ど味わえない感覚です。
目に見えるナニかは生まれないですが、自分の内側に空間がふわっと生まれます。
最近のヨガヘヤレッスンでも最後のシャバアサナとは別に
BGMも灯りも落として抑目静耳の時間を取り入れているんです。
時間にするとほんの1、2分ですが、
普段どれだけの外部刺激の中に身を置いているかということがよお〜く分かりますよ。
自分の中の昂ぶっていたものがストンとお腹の底の方へ落ちて行き
頭のなかに空間が広がり客観性が生まれる感覚も得られやすいです。
私はこの状態や感覚が大好きです。
そもそもヨガではプラティヤハーラ(制感)といって
感覚を制御することの大切さが説かれています。
私たちの体や心を彷徨わせるものの正体は殆どの場合外側からやって来る刺激であるからこそ、入って来る全ての刺激を無防備に受けるのではなく、またそれに振り回されること無く、
客観視しながら選んだりコントロールする為の「ブレない軸の強さの必要性」を表した言葉です。
五感は五情(怒喜思憂恐)と繋がっているからこそ、コントロールする必要性があるという訳ですね。
・・・
と、このまま行くとヨガ哲学の方までだらだらと行ってしまいそうなので
今日はここまで。
プラティヤハーラについてはヨガ哲学のお話を通してまた改めてここに載せたいと思っていますのでまたその時に〜☺