2013年2月9日土曜日

ティンシャ。


ヨガの部屋のアイテムには欠かせません。
ティンシャ。
チベタンベルとも呼ばれ、本来はチベット仏教や密教の僧侶が使用する法具なんです。
ベルのふちをあわせて慣らすのですが、その音は高周波で独特な響きを持ちます。
模様もいろいろあるのです。
サンスクリット語だったり、蓮だったり、いろいろ。
私のは、龍のモチーフです。

シャバアサナからの覚醒のタイミングで、私の場合ティンシャを鳴らします。
強くならすと金属音が強いので慣れるまで難しいのですが、
でも優しく鳴らすと、
空気ととけ込むように儚く響いて、
意識の狭間から感覚をそっとつれ戻してくれるような働きをします。

シャバアサナの間は、
心身ともにクールダウンさせながら、
自分の内面に意識を向ける時間。

そこから、現実の世界に戻る時に、パツッと切り替わるのではなく、
まるで霧が晴れるような、
フェードアウトともフェードインともつかない、
そんな柔らかい覚醒を、
ここの空間では味わってもらいたい。
私にとってティンシャは、
この場でなくてはならないツールです。

1時間ヨガをして、意識が自分の内側に向いてくると、体の感覚が際立ちます。
肌の感覚も音の聞こえ方もちがう。
1時間の最後の最後、空気の移り変わりもみんな感じるはずだから、
丁寧に優しく、毎回クロージングを大切に締めくくりたいです。

・・・なんてデリケートな言い方すると、ヨガがものすごく飛んでるような感じですが。 
でも自分自身の中に入り込む時間ってそれくらいディープですしね~大事大事。

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